臍帯血(さいたいけつ)

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民間バンクでの臍帯血(さいたいけつ)の保管・保存

公的バンクでの臍帯血保管

臍帯血を保存するには、二つの方法があります。

一つは公的臍帯血バンクです。 骨髄バンクと同様に、移植を希望している第三者への提供を目的としていて、寄付した臍帯血を本人が利用することはできない仕組みになっています。 善意の心を持って、病に苦しむ方を救うために臍帯血を保管をするなら、公的バンクでの保管を選ぶことになります。

公的バンクへの保管は寄付という形になり、費用はかかりません。へその緒は、胎盤と一緒に産業廃棄物として処理されてしまいます。 どうせ捨てられるくらいなら、公的バンクに保管した方が、社会に役立ちます。

民間バンクでの臍帯血保管

民間バンクは、公的バンクと違って臍帯血を自分の赤ちゃんや家族のために採取し保存することを目的としています。 費用はかかりますが、赤ちゃん本人に万が一のことが起こっても臍帯血を移植できますし、なにより、自分自身への細胞の使用なら、免疫拒絶反応を心配しなくてすみます。

民間バンクのパイオニアとしては、ステムセル研究所があります。1999年設立と同時に臍帯血の保管事業をスタートしています。 他にも、TLO法に基づき筑波大学との産学連携によって臍帯血を保管する「つくばブレーンズ」も有名です。 どちらも、細胞処理センターは強度な耐震施設と24時間体制の監視によって臍帯血を保管しています。 臍帯血の採取と保管は《我が子への一番はじめの贈り物》ともいえるでしょう。臍帯血の民間バンクが、お金には変えられない命の保証を、可能にしました。

臍帯血の採取

臍帯血の摂取方法は、赤ちゃんが無事に生まれた後、臍の緒の血管から5分ほどの時間を要して採血するというものです。 出産の時に訪れる、貴重な瞬間を利用しての医療といえます。 新しい生命の誕生と同時に忘れ去られていたともいえる、「臍の緒」。お母さんにも赤ちゃんにも、苦痛を与えることのない臍帯血の摂取。今後の普及が期待されます。

臍帯血に含まれる成分

臍帯血に含まれるのは、血液のもとになる細胞だけではありません。臍血幹細胞には心臓や臓器の素(もと)になる成分も多く含まれています。 難治性血液疾患の治療に有効とされるステムセルといわれる幹細胞。近年の研究で、さらに広範囲への応用が期待されています。 アメリカではすでに、一部の型の糖尿病や、脳性麻痺の患者さんに対して臨床研究が行われ、治療効果が確認されています。

また、近未来医療として注目が集まる再生医療の領域でも、臍血幹細胞が使われています。 我が国の医療機関(2007年慈恵医科大学研究グループ)でも、困難なテーマとされる腎臓再生に、動物実験で成功しました。 多方面にわたる臍血幹細胞の可能性は、今後ますます拡大するでしょう。『赤ちゃん自身の未来のための臍帯血』の採取。それが当然となることさえ予想されます。